Friday, January 5

知的戦闘力を高める 独学の技法 - 山口 周

この山口さんの本は、とっても良かった。
2017年末に読んだがもしかしたら、すべりこみナンバーワンかも知れない。

金言がたくさんあったので、ことあるごとにもう一度、触れたいので、
以下載せておこうと思う。

***

テクノロジーはどうしても必然的に専門家を要請します。(中略)
もし教養という概念を科学的知識のスペシャリゼーションというものと
対立的に考えれば、勝負は見えていると思う。
それは教養の側の敗北でしかない。
しかし教養というものは、専門領域の間を動くときに、
つまり境界をクロスオーバーするときに、
自由で柔軟な運動、精神の運動を可能にします。
専門家が進めば進むほど、
専門の境界を越えて動くことのできる精神の能力が大事になってくる。
その能力を与える唯一のものが、教養なのです。
だからこそ科学的な知識と技術・教育が進めば進むほど、
教養が必要になってくるわけです。 
加藤周一他「教養の再生のために」

***

なにをしないのか決めるのは、
なにをするのか決めるのと同じくらい大事だ。
会社についてもそうだし、製品についてもそうだ 
ウォルター・アイザックソン「スティーブ・ジョブズⅡ」より
スティーブ・ジョブズの言葉

***

学びの始点においては自分が何をしたいのか、
何になりたいのかはわからない。
学んだあとに、事後的・回顧的にしか自分がしたことの意味は分からない。
それが成長するということなんです。
成長する前に「僕はこれこれこういうプロセスを踏んで、
これだけ成長しようと思います」という子供がいたら、
その子には成長するチャンスがない。
というのは、「成長する」ということは、
それまで自分が知らなかった度量衡で自分のしたことの意味や価値を考慮し、
それまで自分が知らなかったロジックで
自分の行動を説明することができるようになるということだからです。
だから、あらかじめ、「僕はこんなふうに成長する予定です」
というようなことは言えるはずがない。
学びというのはつねにそういうふうに、
未来に向けて身を投じる勇気を要する営みなんです。 
内田樹(ブログ「内田樹の研究室」より)

***

なぜメモが大事かというと、
メモが癖になると、
”感じること”も癖になるからだ。
人より秀でた存在になる不可欠な条件は、
人より余計に感じることである。 
野村克也「ノムダス 勝者の資格」

***

君自身が心から感じたことや、
しみじみと心を動かされたことを、
くれぐれも大切にしなくてはいけない。
それを忘れないようにして、
その意味をよく考えてゆくようにしたまえ。 
吉野源三郎「君たちはどう生きるか」

***

抽象能力は、人間の能力の中でもとりわけ高度で、
非常に多くのイノベーションを生み出す核となる能力です。
また、コンピュータで代替することは
不可能だろうと考えられている能力です。
なぜコンピュータには代替が不可能かというと、
「抽象」という活動には、
枠組み(フレーム)が与えられていないからです。 
新井紀子「コンピュータが仕事を奪う」

***

人間のすべての知識のなかで
もっとも有用でありながら
もっとも進んでいないものは、
人間に関する知識であるように
私には思われる。 
ルソー「人間不平等起源論」

***

17年末は、仕事においていろんなことが起こって、
それで、いろいろ考えることがついてきた。

苦しいし、辛いし、よくわからないから不安だし、
そして寂しかったり、後悔はないけど、どうも振り返りがちだし、

そんな日を、自分なりに懸命に送っていることで、
情報の感度が高まっていたのかもしれない。

この本を読む中で、強く共感したり、
反対に見方を変える挑戦をしたりと、
副産物的に自分の中に、灯るものがあった。



その人にとっての強みは、自分ではあたりまえに感じてしまうもので、
自分にないものに手を出してしまいがちだが、
それでは平均点的になってしまって、だれも買ってはくれなくなる。

ある人を憎むとすると、そのときわたしたちは、自分自身の中に巣くっている何かを、
その人の像の中で憎んでいるわけだ。
自分自身の中にないものなんか、わたしたちを興奮させはしないもの。

「専門バカ」になるか「ルネサンス人」になるか

歴史は「螺旋状」に発展する。

良い戦略とは、全体として美しい音楽のような調和を持っている。