Tuesday, April 11

哲学の珈琲 - 珈琲アロー@熊本

熊本出張の際に、同僚が検索して、
飛行機までの時間をつかって言ってきた。

天皇陛下もお飲みになり、
また、コーヒーが苦手な三島由紀夫も通ったという、
「琥珀色のコーヒー」がいただけるお店。



店内は小さなL字型のカウンターに
白髪の亭主が一人。

ドアを開けると、
「どこからきたの?東京?ありがとう。幸せです」
と、最大の歓迎を受ける。

客はわれわれだけで、
メニューはコーヒーだけ。
それも「琥珀色のコーヒー」だけ。

亭主はしばらく喋っていたが、
コーヒーを淹れるときは、
だんまりと、真剣な眼差しが印象的だった。

亭主の肩越しに壁にかかった新聞の取材記事が
チラリと見える。

『コーヒー一杯入魂』。
まさにその姿を目の当たりにした・・。

豆は非常に焙煎が浅いと見え、
生豆と何ら変わらない色味。

手元をじっと見ていると、
布製フィルターで一度、淹れたコーヒーを
もう一度、かるく温めているようだった。

ほどなくして、
まさに透き通った琥珀色のコーヒーが供される。

優しいアーモンドのような、大豆のような
香ばしく優しい香り。
やさしい甘みのあるが苦味がほとんどない
まるで煎茶のような飲み心地の液体。

もはやこれはコーヒーではない?

亭主に聞けば、
これぞ、
コーヒーであるとのことだった。

極めた道を感じながら、
じっくりいただくと、
ぬるくなればなるほど、甘みがますのに驚いた。

日本人が大切にするべき
伝統や、
よく考えるということの大切さを
その後、お話した。

印象的だった。

まさに、
どうあるべきか、
ぶれずに、
何を考えていき、
それを
どう表現していくべきか。

その究極を目指している人に
触れた気がした。

― 哲学の珈琲。



ちなみに「コーヒールンバ」は、このような歌詞らしい・・

昔アラブの偉いお坊さんが 恋を忘れた あわれな男に しびれるような 香りいっぱいの こはく色した 飲み物を 教えてあげました やがて心うきうき とっても不思議 このムード たちまち 男は 若い娘に 恋をした

「こはく色した飲み物」

たしかに、コーヒーは琥珀が、源流なのかもしれない。



【店舗情報】
 ○名称:珈琲アロー(こーひーあろー)
 ○住所:熊本県熊本市中央区花畑町10-10
 ○TEL:096-352-8945
 ○営業時間:[月~木]11:00~23:00[金・土]11:00~27:00[日・祝]14:00~22:00
 ○定休日:不定休

熊本県熊本市中央区花畑町10-10
日本, 〒860-0806 熊本県熊本市中央区花畑町10−10