Sunday, February 26

大本営発表 改竄・隠蔽・捏造の太平洋戦争 (幻冬舎新書) - 辻田真佐憲

谷根千は千駄木に後輩おすすめの
選書センスがピカイチの小さな本屋さんがある。

その本屋さんの店頭でおすすめさせていた本のひとつ。

大本営という国の組織と、マスメディアが結託したとき、
国民への改ざん・隠蔽・捏造で塗り固められた
プロパガンダが始まった。

これは太平洋戦争の始まりでもあり、同時に終わりをも予期するものだった。



昨年「失敗の本質」を改めて読んでいたので、
当時の作戦時系列が多少あたまにあった状態だったので、
理解がスムーズだった。

なんでまたこんな事になってしまったのか、について、
著者もやはり「失敗の本質」の著者の方々と同様に、
個人の資質よりも、組織の欠陥を説いている点が、
非常に興味深い点であった。

結局、開国して数十年の国にとって、
組織をも欧米列強のそれと同じだけの強さを
備えるには、まだ時間がたりなかったのか、

あるいは、宗教や文化という下地が異なるために、
そもそも、効率重視の組織を運用できなかったのか、
妄想は膨らむ。

とはいえ、2011年の東日本大震災とその後の政府とマスコミの
情報統制とも言える一連の問題を著者はあげ、
いまだ、その弱みが残る日本に警鐘を鳴らしている点についても、
考えざるを得ない、見解であった。