Saturday, January 14

世界は「テラスハウス」をこう観る──Netflix Japanが語る「日本オリジナル」の国際競争力 - Wired

では、海外では「テラスハウス」はどう受け止められたのだろうか? いくつかのメディアのレヴューを見てみよう。
まずは、『WIRED』US版だ。筆者のデイヴィー・アルバは、番組のクオリティに関しては「Terrible」(ひどい)と手厳しい。「古くさいジェンダーのステレオタイプが満載」とも言う。けれども、だからこそ「つい見てしまう」のだと彼は語る。まるで体に悪いジャンクフードのようだと思いながらもついやめられなくなってしまうひとつの要因を、恋愛をめぐるやりとりに現れる、ちょっとした文化の差異だったりすると分析する。筆者は、Netflixをはじめとする「未来のテレビ」は、「世界が勝手に向こうからやってくる」と評している。つまりいながらにして、これまでのテレビには映し出されることのなかった、リアルな世界を垣間見ることができるのだ。
そうした魅力を、『The Verge』はさらに好意的に語っている。筆者のダミ・リーは、英国のリアリティクッキングショー「The Great British Baking Show」を引き合いに出しながら、こうした「日常性」の描出から得られる感興を「旅をしているようだ」と語る。
「『テラスハウス』は、『The Great British Baking Show』同様、アメリカのリアリティショーに見られるような足の引っ張り合いやなじり合いがない。(中略)これほど“リアリティ”の部分をとらえたリアリティショーは見たことがない。住人たちはパーティも行うけれど、その前には食料品を買いに出かける。パーティのあとには食器を洗ったりもする」
まるで旅先で地元の家庭に呼ばれたときのような面白さが、これらの番組の面白さ、ということなのだろう。
米国のメディアは、「テラスハウス」をその内容やクオリティよりも、米国のそれとは異なるリアリティショーとしての「文法」の違いや、そこを通して垣間見える「文化の違い」を魅力と感じている。わめき合いや罵り合いといった派手なシーンの代わりに描かれる、買い物や食器洗い、洗濯といった何気ない描写のなかに、彼らは「新しい世界」を見ているのである。
こうした海外の反応は、Netflix Japanにしてみれば狙い通りだったといえる。