Sunday, January 22

サイコパス - 中野 信子

後輩にすすめられて読んだ。

サイコパスは人口の約1%ほどいると言われる
共感性が乏しく、衝動的で、自己利益を追求する人のことであり、
著書の中では、多くの既往研究を用い、

その特徴や事例、
原因等詳細に言及している。

中でも面白かったのは、
サイコパスは遺伝やその後の発育環境が原因とされている中で、
ムラ社会が重視されにくい(食物が豊富にあり人の協働が比較的重視されない社会)では、
サイコパス的存在が、比較的多く存在しがち、あるいは、モテる傾向にあるという分析。

社会が発達する前は、サイコパス的人は、
多く存在したが、
次第に、人類が、社会的動物になっていくにつれて、
淘汰されていったと考えるのが自然らしい。



何人か歴史を変えた有名人も、
サイコパスの疑いあり?!と登場していただけれど、
今でも変革が求められることがあり、
そのせいで、サイコパスは存在するんだ、
という、見解も面白かった。

たしかに、アフリカで生まれ、
その過酷な地に安住するのではなく、
氷河を恐れずヨーロッパへ、
山を超え、アジアへ、
そしてさらに西へアメリカ大陸へ、
こうした人類のグレートジャーニーを牽引したのは、
他でもないサイコパスだったのかもしれない。



サイコパスは平時には悪だが、
非常時にはヒーローになりうるという、
客観的視点を常に持つべきという考え方を改めて知り、

時代が人をつくるという
ビートたけしの言葉を思い出してみる。