Friday, February 6

2014年夏休み 四国・九州への旅:ピタゴラスイッチ・レトロフト!@鹿児島

鹿児島には予習なしで入った。
ノーガイドブック。
でも時間がたっぷり。
で、どうしたかというと、人を頼ってみた。
地元の楽しいところ、おいしいもの、は、地元民が一番詳しいやろ〜。

-------

鹿児島には、設計集団みかんぐみが、
リノベーションしたデパート「マルヤガーデンズ」がある。
かなりの好立地で、一番の目抜き通りのどまんなかに鎮座する立派な建物だ。

外観はぼわっと草で覆われていて、町にも、心にも優しげな印象。
内装も白色がふんだんに使われていて、とても清潔な感じだった。

-------

その4階か5階くらいにあった「d&dapertment」にふらっと入った。
で、話しかけてきてくれた店員さんに、聞いてみた。
「鹿児島はじめてなんです。ここは美味しい!的なお店あります?」
「そしたら・・」
みたいな感じで、とても親切に教えてくれた。
で、別れ際に、
「あ、レトロフト行きました?ピタゴラスイッチの」
ってな感じでなぞの暗号を散りばめてきやがった!!

なんでも超絶ユニークなビルがあるらしい。
そしてそこのトイレはピタゴラスイッチらしい。
「????」ってなっていると、
とにかく行けと言われた。

それで来てみた。


これがレトロフトの外観。
「レ」印のサインが可愛い。


はじめは、これのどこが面白いんや?って思ってたけど、
中がまぁ、やばかったわ。

どんなふうにやばかったかというと、↓


商品棚のはずが、・・
(西郷どんのマトリョーシカ!かわいい)


打ち合わせしてる・・。

ここは本屋のはずなのに、本棚と本棚の間に
急にカフェの入口がある。


こんな感じ。
見渡せば本!かとおもいきや、雑貨屋さんがおくにあったり、
急に階段があって、さっきの打ち合わせスペースに降りられたり。
全部が同じ空間の中に混在している!!

すぐに思ったね。
これはやばいところにきちまったって。





これは本棚の海を進んでいくとある袋小路の証明。
ぽつんと青い。
壁や本棚の青とシンクロしている。
パックマンになった気分だ。


これは1階にあるトイレ。


どこからともなくペーパーが。



トイレから出てみたところ。
カフェの入口のすぐ右隣になんと本屋さんのレジが!!
おばちゃんがいて、「ここおもしろいやろ」って言ってた。
で、レジの中の小窓が奥のカフェとつながっていたりして、
で、その窓には本がカーテンになってたりして。
もうカオス。


アジア的な何かファジーさのなかに、
ワクワク感がにじみ出てくる店内だ。


うろちょろと楽しんでいると、
レジのおばちゃんが、
「2階みた?トイレ。おもしろいよ〜」
という言葉で、思い出した!!

d&departmentのおにいちゃんの言葉を!
ピタゴラスイッチに違いない!

で、早速2階へ。
2階も相当な感じでワンダーランドの続きだった。


このデッドスペースにはなぜかはしごがかかっていて、
それで、べちゃーっとしたマット・・。

その下には先程の打ち合わせスペースが!!


打ち合わせスペースの机には「Retroft」。

またごちゃごちゃした怪しげな通路が。
「FUKU+RE」っていうカフェだった。


これが店内の様子。
西日がさしてとても美しい窓辺。
小物のセレクトも絶妙!!


早速席について、見渡してみれば、
ランプの形が繰り抜かれた壁から、ひかりがこぼれていたり。
白の枝にとまる小鳥。


建物に目が行きがちだったんだけど、
この美しきデザート!!!



「FUKU+RE」というのはフクレと読んで、
由来は鹿児島に古くから伝わるお菓子「ふくれ菓子」のお店とのこと。
昔からあるふくれ菓子を、現代風にアレンジしているんだとか。

ふくれ菓子の写真を撮っていなくて残念なんだけど、
カステラみたいな、ロールケーキみたいな、そんな感じ。
色とりどり、味もよりどりみどりで、
そちらもとても美しかった。

窓辺にある本棚。
天文館図書館の帯がきになるところ。
案内をちゃんと読んでみると、ここも図書館?みたい。


気に入り過ぎでパシャパシャ撮ってしまった。
壁の色とかなにこれ、絶妙。


で、問題のトイレというのがここ。
白いのはドアではなくて、取っ手を引っ張ると、なんと右側全体が開く構造に!!


で、入って振り返ったところがこれ。
大げさな機械があるんだけど、まさにこれがピタゴラスイッチ!

超巨大な鍵になっていてる。
だけではなく、なんとこの巨大鍵、もう一つの巨大鍵とロープでつながっている。


それがこちら。
一つを閉めると、もう一方も閉まるようにうまくピタゴラされている!!

実はトイレへのアプローチが店内からと、あと廊下からあって、
どちらも同時に鍵かけられることを実現したものになっている。


ぴーんと伸びたロープがもう一方につながっている。
進んで左手が店内用の入り口。

奥の方に、便器がちょこんと豪勢な台の上に乗っているのが見える。
なんと!おどろくべきことに!
(というか驚きが多すぎて、もう驚くのにも飽きてくるレベル!)
このトイレこの広さの割に、便器が一個!!笑。

占有率半端ないよ。この広さ、暮らせるしね。



下の写真は便器付近から。



ここもかなり上の方からぶらぶらしている
トイレットペーパー・・。





かなり楽しんでしまった!
帰り際、2階の階段を降りる手前の空間。
会議室?整然と並んだパイプ椅子がなんだか張り詰めた空気感。

なぞが多すぎる・・



かもしれないって・・↓


廊下の壁に貼ってあったブロシュア。
たぶん1階の本屋さんのものかな。

左下に、「レトロフト」の説明あるね!!


これによると、

What is レトロフト?
●レトロフト チトセは… 
1966年(昭和41年)にできたレトロなビルです。
かつては月星のゴム靴・合羽などの卸を営む(有)千歳商店の店舗でした。
今、このビルはまったく新しい手法で再生Re-birthが始まろうとしています。 
それはどういうことかといいますと、テナントと、アーティストと、
ここを行き交う人々の感性を自由にスクランブルさせることで、
あたらしい空間&空気感を創り上げてこうという新・スタイルです。 
その中心にあるのがレトロだけれど最先端のブックパサージュ。
「古書店」を中心にカフェやアトリエ、
そしてギャラリーがたえず文化を発信しつづけます。
アート、文学、音楽、そして美味しいものが自在に飛び交うフシギなレトロフトです。

!!!!!
なるほど!ここは交差点だったのか!
わかりやすいコンセプト文だった。

でも誰がどういう期間でこういうふうに作っているのだろう・・
絶対ディレクターがいるはずなんだけど。気になる。。

ところで、2階のフクレ。
気に入りすぎて、次の日も馳せ参じてしまった!







この日はランチをいただきました。
またどの料理も美しく、そして美味しかった。

でも残念なことに、このフクレ、2014年9月末までの営業だった。
トイレにそう書いてあった。
だから、かなりの滑り込みセーフでカフェ味わえたことになる。

これからは、ふくれ菓子の販売一本でやっていくらしい。
カフェがなくなってのんびりすることができないのは少しさびしいけれど、
お店自体がなくなるわけではないので、また訪ねて行きたい。

そして、あの独特で「フシギ」な雰囲気をもう一度、
こんどはじっくり時間をかけて楽しみたい!!

と、そう思える空間だった。

-------

レトロフトは、「垂直」の使い方が上手だと思う。
水平だけに頼ることなく、垂直方向へのヌケを用意することで、
視線の通りやひかりの拡散が複雑に入り組むことになる。

それがフシギのキーなんだと感じた。

これに似た思想なのが、
東京・表参道にあるカフェ「モントーク」。
ここも垂直系のヌケを意識して設計がされている。
一度、行ってみるととても楽しい。

隠れ家みたいなデッドスペースができて、
またそこに客席があったりして。

藤本壮介という建築家の建てる家やロッジも
垂直の使い方が上手で、ちょっとした小さな空間がたくさんできた
家はどこでも椅子や机があったり、ベッドになったり、階段になったり、
はたまた収納になったりと、使い方無限大の可能性を秘めている。

「階」とは水平に、間断なく広がっていくものだという
”人工的な”先入観が取り払われた時、
人は、人が本来持っている野生の勘を働かせ始め、
空間の自分流再定義という、思考を開始するのだと思う。

リビングとか、ダイニングとか、キッチンとか、寝室とか、子供部屋とか、
それこそnLDKとか。
そういう”人工的な”概念に縛られない
空間とのつきあいかたって、ワクワクする。

なぜなら、可能性の広がる次元がまったく違うから。

-------

レトロフト
〒892-0821 鹿児島市名山町2-1