Wednesday, January 21

こっちへお入り - 平 安寿子

海外へ行くと、日本のことがよく見えるようになる気がする。
杏もJRのCMで言ってる。「Sometimes, we can see better from far」

日本食のありがたみ、伝統芸能の面白さ、ささいな仕草・言葉遣いの理由などなど、
比較したり、客観的になるからこそ、注目できることもある。

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今年の年越しは、タイ・プーケットで迎えた。
年末だし、タイだし、リゾートだから、
絶対にのんびり旅行だ!と決めていたわけで、

だから、時間ができてしまうので、
暇つぶしに本を何冊か持っていった。

そもそも「時間ができてしまう」というのが、
時間に追われている感じがして、
今、改めて書いていてちょっと残念なかんじ・・

で、その内の一冊は、
先の発想もあり、かつ日本の正月がなんだかんだ恋しくなるだろうという理由で、
日本的なものを選んだ。

『こっちへお入り』
平安寿子 著
祥伝社文庫



〜33歳独身OL、鋭意修行中!おもしろい!やめられない!/落語は不器用なオトナのための指南書だ!〜
吉田江利、三十三歳独身OL。ちょっと荒んだアラサー女の心を癒してくれたのは往年の噺家たちだった。ひょんなことから始めた素人落語にどんどんのめり込んでいく江利。忘れかけていた他者への優しさや、何かに夢中になる情熱を徐々に取り戻していく。落語は人間の本質を描くゆえに奥深い。まさに人生の指南書だ!涙と笑いで贈る、遅れてやってきた青春の落語成長物語。

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落語がテーマの小説。
あらすじは上記のAmazon引用のとおり。

落語、いいって思ったし、
久しぶりに聴いてみたいと思った。

そういえば、落語、会社に入りたての頃、
話にオチを付ける学びにと、Podcastで無料購読してたりした。
忘れてた。なつかしい。

カラッと照りつけるプーケットのプールサイドは
これっぽっちも正月感がなく、
そんな中に読み始めたこの本は、
なぜだか唯一の日本との架け橋のように思えた。

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本の中では、主人公と彼女をとりまく人々との関係と、
落語がみごとにリンクしており、
単に落語だけを聴くのとは違う視点で、噺を聴くことができる。

舞台が落語教室なんだけど、
あとがきを読むとモデルの教室があるのだとか。
どうりで、登場人物の描写がリアルなわけで。

ちなみにあとがきは、
その実在する落語教室の先生(アマチュア噺家の方)。

改めて落語の面白さを気づかせてくれた本書に感謝。
こんど、生で聴きたいものだ。