Thursday, January 22

2014年夏休み 四国・九州への旅:元旅宿の趣ある別府カフェ「アホロートル」

別府には先の大戦の折、
爆弾がほとんど落ちなかったらしい。

敗戦後、占領軍は別府の中心地に大規模なキャンプを設営したことから考えると、
兵士の療養のための町として温泉地別府を活用しようとしたためであったと推察できる。

温泉町として、太古から現在まで多くの人々を癒してきた別府。
実は、戦災を免れ昭和初期以前の建物が多く残る、近代建築の博物館でもある。


名店「友永パン屋」(大正五年創業)脇のなにげない風景の中にも、
渋さがにじみ出てくる。なぜだ。


ある種、文化遺産的たたずまいに、
感嘆の声をあげてしまいそうになる・・

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たぶん、ここで紹介するカフェ「アホロートル」もそのひとつ。
別府元町からほどちかい、楠町の裏路地にあるカフェで、
裏路地にある上に、看板が本当にささやかなために、狙っていかないと素通りしてしまう門構え。

建物は年代物で、
おそらく大戦をくぐり抜けてきたお年寄りなんだと思う。

中庭を持つ木造2階建て。
上の階がカフェになっている。

来訪した時は、ちょうど常連さんと思しき方が
台所の縁に作られたカウンター(まさに常連席)で、
店の人と談笑していた。

案内されたのは、通りに面した六畳ほどの部屋で、
まるで旅館に来たみたいだとはしゃいだ。


窓辺に机がしつらえてあり、空を見ながらのんびりできる。

お店の方(明るくてオープンなステキおばちゃん)に聞くと、
この建物は、はじめ旅館として使われていたものを、一時借家にして、
その後、カフェになってきたとのことで、相当の年代物らしい。

ちなみに、通された部屋は借家時代、
仲の良い老姉妹が住んでいた。

今は越してしまったが、
当時使っていた家具なんかはそのままなんだって。

なるほど、・・宿泊はしたくないな、なんて心のなかでホンネを漏らした。


いれたてのコーヒー、とてもおいしかった。


コーヒー越しに別府の空を眺める。
まだ、台風が完全に過ぎ去っておらず、
なかなかはっきりしない空模様、まるで、明礬温泉の色みたい。


部屋には過去使われていたのか、貸席と書かれたのれんや、
床の間があって、風情を感じる。

*ちなみに、貸席というのは、まさに読んで字のごとくで、
 部屋を時間貸ししてくれること。貸し会議室みたいな意味か。
 旅館、借家のほかにも歴史がありそう!?


こんなかんじの部屋。
畳はやっぱり落ち着くし、コーヒーもおいしかった!
(でも、夜はちょっとコワイのかな・・笑。)

時代に寄り添うステキなお店でした。

そういえば、店名の「アホロートル」って、
ウーパールーパーって意味らしい。今しがた検索して知った。
なんでウーパールーパーなんや。今度いったらおばちゃんに聞いてみよう。