Wednesday, January 28

2014年夏休み 四国・九州への旅:大正11年生まれ御年92歳の蒸気機関車

夏休みも終盤に差し掛かる頃、
熊本駅から、球磨焼酎で有名な人吉までSLで
鉄分豊富で優雅な旅をした。


熊本駅発9°44。
夏休みにしては珍しく普通に会社に行く時間に起床・・


すでにホームにはSLがいて、3号客車がお出迎え。
大胆に開けられた開口の展望室が見える。

SL人吉は、3両編成の小さなかわいい観光列車だ。


荷物を座席において、いざ汽車を見んと前方へ。
JRのお姉さんがいて写真をとってくれる。

あとで気がついたんだけど、撮影している人の中には、
実際に乗らないで、ただ入場して写真だけの人も結構いらした。

お客さんをぱっと見ると、
わかりやすくファミリーORシニア・・
そりゃそうだよな。

ちなみにこの日は9/23(火・祝)の飛び石。
きっと地元の人が多いんだろうな。


「58654」というのは、型式と製造番号を表しているとのこと。
この車両は、435号。

どこをどう読んだら435号かというと、8620形式は、「8620」が製造第一号。「8621」が二号。
この調子でやっていくと「8699」の八十号の次が、「8700」になってしまって型式が変わってしまう。
(8700形式というのが存在する)

混同を避けるために、八十一号ははじめに1をつけて「18600」とした。
だから「(はじめの数字)×80+(末尾2桁−20)+1」という謎の公式を解かないと、
製造番号が分からない!なんて面倒なんだ!!笑

「大11 日立」

大正11年、日立製造。
御年92歳・・一度オーバーホールされているとはいえ、
ちゃんと整備すれば動かし続けられるものなんだ、と感動。

煮豆みたいに怪しげに光る車体の中では、
機関士さんが準備をしている。


それにしてもキレイに保存されている。
ピストンの動きを車輪に伝える鉄棒の赤色が映えている。


黒い煙をはきだして、そろそろ出発。


定刻に出発。
熊本駅を発ってすぐに、アドバルーンが見えた。
アドバルーンなんて、久しぶり!
小さいころ、家のちかくでよく上がっていたけれど、
最近はとんと見かけない。

なかなか味わいあっていいけどな。


車内では観光列車よろしく、さっき汽車と写真を撮ってくれた
お姉さんが列車の紹介や沿線の案内をしてくれる。
検札に回ってきて、チケットにオリジナルのスタンプを押してくれた。


これもくれる。
車内に大判のスタンプがあって、裏面に押せるようになっている。


車内をうろちょろ。
これはラウンジカー(最後部)からの眺め。
ちなみに、真ん中のご夫婦が座っている椅子は
小さめデザインの子ども用の席。
一番眺めがいい席に子ども用いすなんて、ステキなはからい!


日の当たるのどかな風景を汽車は順調にすすんでいく。
目についたのは、美しく配色されたラウンジの絵。



これはSL人吉のもう一つのロゴ。
SLの形式である8620形式の86からとっているとのこと。

改めて調べてみると、この8620形式というのは、
かなり古い機関車らしく、日本で営業できる機関車の内、最古らしい・・
現役の最長老だった!!

6からぴょろっと出ているのは煙で、
5つの花びらは、、、確か、梅の花だったような。
車掌さんが解説してくれたけど、忘れてしもた。


八代駅でしばし停車。
乗客はまた思い思いに写真がとれる!

この八代には実は、訪れてみたかった美術館があったんだけど、
汽車行ってしまうからね、また次回。



石炭をたくさん食べる・・
この石炭くべ、見ているとかなり大変そう。
夏は激痩せやな。


列車は白石駅に到着。
この駅、木造の駅舎がすさまじく味があって、
汽車との相乗効果はんぱなく、これには本当に感動した!!
美しいわ。



白石駅舎を出た道端で。


客車に付けられたエンブレム。
客車は案外新しい。36歳。


2号車売店のすぐそばの席だったんだけど、
とちゅう何やら騒がしいな、と思って振り返ると、
なんとその日誕生日だった男の子のお祝いを車掌さんたちがしてくれていた。

これはきっとうれしい。
メッセージポスターは沿線案内図の裏紙。

ほどなくして列車は人吉駅に到着。
汽車が向きを変えるというので、宿に荷物をおいて見に行くことに。
でも、宿のおじさんにおすすめしてもらったうなぎやさんが、
気になりすぎて、入ってちゃっかり食べていたら転車終わってた・・残念。

食より団子・・笑。


転車台。
機関車を次の目的地(熊本)に向けてひっくり返す。


石造の車庫。
SL人吉は、列車もそうだけど、こうして鉄道遺産的な遺構が残っていることも、
大きな魅力のひとつ。

列車を引き立ててくれる環境があいまって、
観光列車としての価値がぐぐっと上がっていると思った。

あたりをうろちょろしていると、
汽笛が。

転車を終えたSL人吉は、折り返して、
熊本駅に戻っていった。

しかし機関車たのしかった。
美しいくろがね、無骨でもすべてが機能的で意味のあるデザイン、
音、匂い、躍動、五感で感じるダイナミックな存在感。

どこか学生時代から使っているマニュアル一眼レフに似ている。
頑固者だけど、きちっと整備してあげれば必ず応えてくれる、
そんなおじいさん的存在だなぁ。

古いものはそれ以上古くならない。
だからいい。