Saturday, January 31

2014年夏休み 四国・九州への旅:鹿児島の愛すべき小さな店②

鹿児島はおいしいコーヒー屋さんが市内に点在している。
しかもどこも思想があるというか、
それそれのこだわりでコーヒーから店内までコーディネートされているので、
いくつか見比べているだけでも相当たのしい。

この日は、鹿児島県庁にほど近い「コーヒーイノベート」まで。
古いビルの1階。RUSHINGなコーヒーくんの看板が目印。



店内は東京ではありえないくらいぜいたくな空間の使い方。
ぽつぽつと客席があって、満席になってもたぶん心地よく過ごせる。
大きな開口からは、県庁の前の道を行き交う人・クルマが見える。


「コーヒーイノベート」の奥に部屋があって、そこはがらん堂。
でも場所に不釣り合いなほど鮮烈な壁紙とシャンデリアがしつらえてある。
ここは催し物スペースで、毎週金曜日には朝市が開かれているようだった。

訪れたのが金曜日だったので、ぽつぽつと朝市の準備の人が来ていた。
朝市では地元の野菜とかあと手作りのお惣菜とか販売しているようで、
ちょっと興味があったけど、時間がなくて商品が並ぶまでお店にいられなかった。残念。



「コーヒーイノベート」のコーヒー哲学!?な標語が飾られたバー。
ここも先に訪れた「コーヒーソルジャー」よろしくシンプルで機能的な印象。


コーヒーのサードウェーブが西海岸から始まって、
それをけん引するのが「ブルーボトルコーヒー」でって、よく言われてるけど、
もしかしたらサードウェーブはとっくに鹿児島で始まってたんじゃないか。
と、思ってしまうほど、ステキな飾り気のないお店。

Some Japanese "trendy" magazines says, the third wave of coffee comes from the west coast of US.
and Blue Bottle Coffee is the pioneer.

But I'm just wondering the wave had been starting from Kagoshima, Japan.
During summer vacation, visited some nice coffee shop.


天文館のモップ犬。



ホテルの1階の床。
桜島の方向に、桜島のアイコン。
鹿児島の人は桜島が中心のGPS搭載なんだ。


天文館は夜の街でもある。


夜な夜な、「リラクラーメン」の2つめの店舗へ。
こちらは天文館にあるビルの地下階。

アイコンがシンプル。
一番大事な外の看板はこの青いどんぶりアイコンだけ!という潔さ!!


中央駅のリラクと同じ血を感じる
さっぱりした内装。


ここでは川越のコエドビールが飲める!
専用のグラスがかわいい。



まずいわけがない。




ラーメンの後はコーヒー!と、地元で愛されるTHE喫茶店的お店へ。
「ライムライト」。これも天文館エリアにある。




一杯一杯ハンドドリップしてくれる。
豆の計量、グラインド、お湯を注ぐところとか一連の作業にムダが
まったくない印象だった。



昔からコーヒー(お茶)する文化が根付いていたから、
サードウェーブ店舗がたくさん生まれてくる土壌は整っていたのかも。

他には、「ヴォアラ」っていう豆の焙煎卸しのお店も、鹿児島〜霧島にかけて、
何店舗かあって、そこは東京のコーヒー屋さんに豆の販売もしているらしい。
良い豆が入ってくるルートも鹿児島にはあったりするのかな・・港があるし。

しかし、Kagoshima coffee waveを今後もウォッチしていかなければと思った!

2014年夏休み 四国・九州への旅:鹿児島の愛すべき小さな店①

旅も折り返しを過ぎて、ここからは鹿児島県を楽しむ!
鹿児島、ついたそばからとても雰囲気がいい。
肌に馴染むというか、とても居心地がいいのはなぜだろう。

人なのか、街なのか、ステキな軌道の路面電車なのか・・。

初日はそんな鹿児島の居心地の良い、おいしいお店を
何件もはしごした。

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まずは朝起きて、コーヒーを飲もうと、
「コーヒーソルジャー」へ!
こちらちいさなお店だけど、腕はたしかなお兄さんが経営していて、
とてもおいしいコーヒーを出してくれる。

むき出しのマシンやエバピュアがシンプルで機能的な店内。
席は小さなベンチがちょこっとあって、後はスタンディングバー。
多分ほとんどのお客さんがTO GOなんだ。



白い壁、味が出た無垢のカウンター、漆喰の床、そしてエスプレッソの香り!
最高の朝だ!!こういう朝は、世の中のあらゆるものが祝福してくれているように感じる!!
(5分後、商店街の本屋さんに入る直前に、鳩やろうの直撃をくらうまでは・・おこ!)

これまでの四国・九州の旅ではコーヒーよりも、日本茶出現率が高かったので、
ここに来てコーヒーのカフェインを注入してハイ!


遊び心もステキ。
おばけちゃんがお見送りしてくれる。

お店の前の大通りにある看板。
桜島の灰が降り積もるのだそうで。
たしかによく見ると細かな灰色のほこりが町の吹き溜まりにたくさんあった。


大通り沿いの本屋さんで情報入手して(予習なし笑)、
今度はアイスクリーム屋さんへ。
これは天文館の中にあるジェラート屋さん。
・・お名前失念。でも可愛らしいお店だった。壁が渋い青緑色。


ももと、あと、なんだっけ・・
ソーダかなんかだったかな。何ヶ月もたって味忘れた。


それにしても色がきれい。

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このあと夕方まで市内をうろちょろして、
眺めのいい温泉へ行こうと思いたち、大移動。

錦江高原ホテルの日帰り温泉へ!
なんとこのホテル鹿児島中央駅まで迎えに来てくれる。
送ってもくれるし。日帰り温泉だけなのに、ステキなサービス。

送迎の自動車から桜島がちらっと見えた。
そしたらたなびく火山灰が!
噴火してるよ!!大変だ!!みたいに騒いでたら、
運転手のおじさんが「あんなんしょちゅうだよ」ってな感じで、いたって冷静だった。

この時期は、南へ流れるからまだ市内は灰をかぶらないで済むらしいけど、
風向きが変わる冬は、それはそれは大変だそうだ。

そういえば、ウチの会社も鹿児島支社は特別に
「降灰手当」というのがつくらしい。
なんでも、洗濯物を干せなくて、クリーニング代が余計にかかるからだとか!


これはホテルからの眺め。
はるか遠くへなびく火山灰。
夕日を目指してどこまでも続いていた。


これお風呂から。
超広い湯船にだーれもいなかったからカメラ持ち込んでもた!
この絶景ひとりじめ!!身体も心も癒やされるってこれのこと。
時期もちょうど暑すぎず、寒すぎず、バッチリだったなぁ。

時間があったら、ぜひ行ってみて!!


錦江高原ホテルのロビー。
なにやらバブル臭がただよう・・。
ちなみにゴルフ場も併設で、時のおじさまたちが遊んだのだろうな。
平日だったからか、ガラガラでテンション高めの内装が、逆に寂しかった。


これJudd.(ジャッド)って、鹿児島の鹿児島による鹿児島ガイド!
編集がとても上手で、どの写真もとてもキレイ。
これを参考にさせてもらいながら市内を回った。
地元のお洒落メン・ガールがよく行くスポットが中心に紹介されてて、
とてもよかった。魅力的な飲み屋情報もたくさん!

こうしたガイドブックを発刊する(多分自主的な)若者がいるんだなぁ。
鹿児島、魅力たくさんあるもんだ。

*ちゃんと調べたら、
 鹿児島を拠点に活動するデザイン会社Judd.が年2回、
 日本の主要都市で配布しているようだ。
 代官山の蔦屋でも配布することがあるようで、これは要チェックだ。
 次号も、ぜひ読みたいなぁ。

帰りの送迎バスを待ちながら。
夕日に照らされる風車の勇姿。


帰りは鹿児島中央ではなくて、路面電車の始発駅に送ってもらった。
これで路面電車のれるぞ、と思わずハイ!

左に停車しているのは新型車両。底床で車内広々。


ほどよく夕日も暮れて、写真が映えるマジックアワーへ。
レールに反射する淡い青色が美しい。

また運転席をパシャリ。
松山、熊本と路面電車の都市はこれで3都市目。

やっぱり路面電車がある風景はいいなぁと思った!
なんでだろ。決められたレールを走る路面電車ってなんだか気持ちいからかな。


途中駅で、鹿児島中央方面へ乗り換え。
乗り換えにはこの乗車券が別途必要で、運転手さんがくれる。


夕食は、鹿児島中央駅からほど近い「サンバード」へ。
ここも裏路地の小さなお店だけど、きりりとしたサンバードのロゴと
凛としたのれんが、ただ者ではない感を漂わせている。

実は前日、店の前を通って気になってた。
Judd.に掲載してあったので、ぜひにと足を伸ばしてみた!


それが正解だった!
品の良さそうなご主人と女性の店員さん(たぶん奥さんかな)が、
黙々と作って、淹れて、ステキな料理を出してくれた。

これはオリーブ。
器のセレクトがにくい。緑が映える。



ビールを飲みながら、地元産きのこのパイをいただく。
きのこは巨大しいたけで、肉のようなジューシーさがたまらなかった。
これなら精進料理いけるわ笑。


モヒート。


で、シメが足りないと、
ラーメン食べに行ってもた笑。デブ〜。

「サンバード」からちょっとだけ歩いて、
閑静な住宅街のなかにぽつりとあるラーメン「RIRAKU(リラク)」へ。
ここ実は2号店もあって、じつはホテルの近くの天文館エリア。
(もちろん次の日いったよね笑)

ビルの1F。
カウンターだけのお店。
清潔を体現したようなお店で、ピカピカのステンレスのカウンターに
ナイスセレクトな器が、ラーメンへの滑走路。


寡黙な、でも優しそうなおにいが作ってくれた。


野菜を増やせて、100円で旬の地元野菜を焼いてラーメンの上に乗せてくれる。

食券のボタン「野菜を増やす」、食券の印字「野菜を増やす」。
なんだかおにいの実直な性格を表してるみたいだなぁ。
「野菜増量」じゃなんだか味気ないし、「野菜たっぷり」もかえって違う気がする。
やっぱり「野菜を増やす」あたりが適当。これも含めてお店のまっすぐな姿勢を感じた。


ラックの雑誌のセレクトを見ても、
お店の雰囲気がわかってくれると思う。

あ、Judd.がある!




ところで白いのは何かというと玉ねぎのピクルス。
いい塩梅でおいしかった。

そしてラーメン。
立派な緑に輝くししとうがのって、まるで風景画のような美しい仕上がり。

素朴なそばのような麺が相まって、素晴らしいいっぱいだった。


お店を出たところで、ふと振り返った。
おにいはもくもくと次のお客さんのラーメンを作っていた。
そのまっすぐな姿勢を、語る背中が、かっこいい。

横長に開けられた窓。(コルビュジエを思い出す・・笑)
暖かなひかりが漏れる。
換気扇の遠くに、かすかな厨房の調理器具がふれる音。


なんだか、芸術的なラーメン屋さんだったな。

うーん、表現しにくいけど、音楽でたとえるならば、
蓮沼執太フィルのぐるりとかこむ円のハーモニーかな。
飾らないで、日常の延長で、でも、まっすぐに張った音を出すみたいな。

また行きたい。

Friday, January 30

2014年夏休み 四国・九州への旅:国鉄キハ40系気動車で鹿児島中央へ下山

雨の人吉を後に、
またもや観光列車で一路、吉松駅を目指す。

人吉駅にはすでに「いさぶろう・しんぺい」号がとまっていた。
となりの九州横断特急と赤のコントラストが美しい。雨の中映える。



下り(吉松→人吉)が「いさぶろう」。上り(人吉→吉松)が「しんぺい」。
いさぶろう・しんぺいとは、実は人の名前。

由来は、以下のとおり。
愛称の由来は、「いさぶろう」が人吉駅 - 吉松駅間が建設された当時の逓信大臣山縣伊三郎、「しんぺい」が同区間開業当時の鉄道院総裁であった後藤新平で、矢岳第一トンネルの矢岳方入口に山縣の「天険若夷」、吉松方に後藤の「引重致遠」の扁額が残ることにちなむものである。それぞれ揮毫者の名を冠する列車が揮毫した扁額に向かって走る形となる。
当時とても大変な敷設工事だったそう。
なんといっても難所続き。かなりの勾配を一気に駆け上る鉄道をとても頼もしく思う。
沿線の人たちの希望の証だったんだろう。


熟練感ただよう背中なめからの、計器。
かっこいい。
(にわかの浅鉄なので、何がなんだかさっぱりわからないけど)

途中、いくつかの駅に停車してくれる。
下の写真は、大畑駅(おこばえき)。
なんでも、「駅舎に名刺を貼ると、出世する」のだとか。



現代美術のようになっている。
個人情報の宝庫だった・・笑


やっぱり運転台かっこええ!
なんで運転手さんがいないかというと、この駅でスイッチバックをするため、
駅から発車する時、後ろ向きに進むから。

坂が急でとてもじゃないけどまっすぐ登れないということ、らしい。
スイッチバックの先には、ぐるりと円を描いて登る「ループ線」もあって
レール鉄としてはRを描く並行線が、涙モノであった。

次の停車駅は、矢岳駅。

この矢岳駅、SLの保管庫兼展示スペースがある。


保管庫にあったD51 170。


運転席に登ることができる!
石炭釜の上部に取り付けられた圧力計などの計器類。しぶい。

この使われてない遺構が漂わせる記憶も想像力をふくらませる。



部品にはひとつひとつ刻印がおしてあった。
D51というのは型番で、170というのは製造番号。170番目に作られたD51。

実はこの保管庫には、先に乗ったSL人吉の機関車も静態保存されていたらしい。
同じ屋根の下、隣合わせ、
1988年、奇跡の復活を遂げるまで。

それを知ってからの、
D51は、
どこかさびしげにも見えた。


雨がまだ降る矢岳駅。
今では珍しい木造駅舎の傍らにたたずむ「いさぶろう・しんぺい」。


明治時代からずっとつかわれているという駅舎。
すごいな。


吉松駅に到着。

キハ40系がならぶ。
奥の鉄道は、普通下り。
そういえばこのキハ40系はディーゼル駆動。
なので、バスみたいなエンジン音をばくばく言わせて走る。

それで、そのエンジン音が加速と合ってなくて、
なんだか不思議な感じがする鉄道だった。


ここで「いさぶろう・しんぺい」号にはお別れ。
向かい側にとまっている「はやとの風」にお乗換え。

この日は平日ともあり、お客さんはまばら。
どこかさびしい様子も、いなか旅の雰囲気を上げてくれる。

「隼人(はやと)」は錦江湾に出るはじめの駅。
錦江湾の景色が目の前に広がり、海を渡るさわやかな風を連想させる。

もともと、「隼人」とは古代日本で、薩摩・大隅エリアに居住した人のことをさすらしい。



熟練感あふれる背中なめからの、視線の先のまっすぐに伸びるレール。


この先が鹿児島。

「はやとの風」も途中駅に停車してくれる。
ここは大隅横川駅。


深い軒。
よくみるとほおずきがぶら下げられている。
あとで鹿児島のカフェのマスターに聞くところによると、
この地方の縁起物らしい。

一房おちてしまってる。
でも、誰かがまた戻すのだろうなぁと、
誰も居ないけど、人の体温を感じさせる駅だった。

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そして嘉例川駅。
じつはここ、2日後に戻ってくることになる。
レンタカーで。
名物のお弁当が食べたくて笑。



こんな感じ。
この駅もとても古い。
木造の駅舎って、なんだか家みたいだし、蔵にも似てる。

駅がこんなだったら、昔の人、電車に乗ったりするときに
草履脱いじゃうよね。

なんだかとても「ウチ」を感じる佇まいが、
日本人としてのDNAをくすぐる。



鹿児島空港が近い。
ボーイング787の勇姿。


隼人駅を抜けて、いよいよ錦江湾へ!
桜島の裾野が雄大だ。

すぎゆく台風から伸びる厚い雲の合間から、
ちらと見える青空が、明日以降の晴天を予感させる。

もう少しで短い旅が終わる。
鹿児島中央駅はまもなくだ。

(この感じ・・BGMは間違いなく、世界の車窓からだろ)