Monday, December 22

広告マーケ大会の講評に参加して

会社を辞め、現九州の某大学のマーケの先生を
やっていらっしゃる大先輩のおさそいがあり、
今日は、千葉の大学で広告マーケ大会の講評をさせていただいた。

都内4大学、九州1大学が連携する、
マーケティング・リサーチのグランプリで、
各大学から6チーム(だいたいが3〜6人編成)参加し、
半年ほどかけて仮説立案、実験、検証までを行った
成果を発表する。

仮説は実にさまざまで、
「テレビCMのクリエイティブ開発の効果的手法」や、
「LINEスタンプ送受信による心理的効用」、
「直近のマナー広告へのクリエイティブアプローチの可能性」など、
実業を行っている身からしても、かなり考えられたものが多く、
最近の学生のアンテナ感度の高さを知る。

中でも、最終予選に残った6チームのうち、
2チームの研究内容に、興味をもった。

この2チームは双方、
・既存メディアに頼らない
・意識だけではなく、行動を変える
という点で、共通点があった。

あまり詳細は書けないが、
ひとつのチームは校内のタバコのポイ捨てに問題意識を持ち、
灰皿にゲーム性を持ち込むことで、マナー向上を目指すというもの。
そして実際に(ポイ捨て減少という)結果を出した。
いくつかのアプローチで短期間でPDCAを回した実験に、
ダイレクトマーケティングさながらの、「実戦」に驚いた。

そしてもうひとつのチームは、
商店のドアをメディアとしてとらえ、
これのデザイン(自動 / 手動)によって、
いかに店内の様子が記憶に残るかという研究だった。

まさに「行動モデル」の研究であり、
わたしが大学時代に所属していた建築のゼミでの
アプローチとよく似ていた。

実際のところ、この2チームは経済学部のチームであり、
わたしの所属は理工学部だったのだが、
業界や領域といった専門分野の融合が
ある種の先端領域では溶け合っていくことを示唆しているのではないだろうか。

先日のノーベル賞でも、
高精度光学顕微鏡開発で表彰を受けたチームは、
物理学のみならず、生物学、化学の出身者たちだったことを思い出す。

専門特化した得意領域を持ち、かつ、
他分野と協働できる共通言語を身につけることの、
重要性が、いかに必要であるかということを、改めて強く思った。

総勢200有余名が参加し、
トップを狙ったわけだが、
結果、グランプリを獲得したのは、
先ほどのタバコチームだった。
(ドアも入賞)

講評者には、
先生方をはじめ、わたしのように
現業を持たれている方がいらっしゃったこともあり、
斬新かつ、行動という結果を出すことを模索した
チームが評価をされたのだろうとは思うが、
アカデミックの世界でも、
「広告」という領域のとらえなおしがされているのだと、感じざるをえない。

レイイナモト氏・岸勇希氏も
電通デザイントークで語っていたが、
まさにクライアントの問題解決に
既往の広告領域だけでものごとを考えては
望まれる結果に直結しにくい時代が、とっくに
訪れている。


これは、大学の会場へ向かう前に市川駅近の
35年続くとんかつやさんで食べた
ロースカツ定食。おいしかった。
土曜日の昼下がり時なのに、常連さんと思しき人達で賑わってた。

同行した先輩ごちそうさまでありました!
そして、お呼び立ていただいた先輩、
貴重な機会をいただき、感謝しております!