Saturday, May 1

客観視すること

1977年アメリカから2機の惑星探査機が打ち上げられました。
ボイジャー1号と2号です。
ボイジャーの任務は、木星をはじめとする太陽系の惑星を観測することでしたが、
実は、もうひとつ重要な使命を帯びていました。

それは人類のメッセージを運ぶこと。
2機のボイジャーには人の記録を載せたレコードが積まれています。
それをいつかどこかで、人類と同じように文明を持つ生命体が
発見し、解読してくれることを期待しているのです。
まさに宇宙という暗黒の海原に投げられたボトルメッセージ。

地球上のさまざまな音や音楽、そして55の言語による挨拶が、
金のレコード「The sound of Earth」に記録されました。
115枚の白黒写真も入っています。

これがレコードのジャケット。

ジャケットには、レコードの再生方法や
地球の位置情報などの記載があります。
文明が全く異なる知的生命体へのメッセージのため、
私たちの使う言語や単位は使えません。

左上の2つの図が、どうやらレコードの再生方法。
そして右上の3つの図が写真の再生方法。
左下は太陽系の位置。

異なる文明へ宛てた手紙を見ていると、
人類はなんて狭義の共通認識の中で生きているのだろうと
思わずにはいられません。

人類のメッセージを積んだボイジャーが、
最も近い星の近くを通り過ぎるのは、40000年後だそうです。
宇宙は広いです。

これは小さな、遠い世界からのプレゼントで、我々の音、科学、画像、音楽、考え、感じ方を表したものです。私たちの死後も、本記録だけは生き延び、皆さん の元に届くことで、皆さんの想像の中に再び私たちが甦ることができれば幸いです。

レコードに記録された米国大統領(当時)カーターのメッセージ。
雄大で、そして切ない言葉です。

2機のボイジャーは、時速61,000kmで宇宙を旅しています。
2005年現在、ボイジャー1号は太陽から140億km。2号は100億km。
次の星まで、4万年。

[Cf.] NASA Jet Propulsion Laboratory HP